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歯は、全身を支える!

女性の歯の写真

「歯が?全身を?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ちなみに、歯で噛む力って、何キログラムくらいあると思いますか?

最大の力を入れて噛む時の力、最大咬合力(さいだいこうごうりょく)は、その人の体重ほどあると言われています。スポーツで瞬発的な動きをする時には、それ以上の力で歯を食いしばることもあります。

人を持ち上げるほどって、大変な力ですよね。歯には、それほどの力が加わるんです。 しかし歯は、全部で32本。親しらずを除いても、28本あります。体重ほどの力が、均等に分散されれば良いのですが、噛み合わせが悪いと、どこかに力が集中してしまい、それが右だったり、左だったりと偏ることによって、カラダに悪影響を及ぼすんです。

噛み合わせがカラダに及ぼす悪影響

体が偏って居るのをイメージしただるまおとしのイメージ

偏った噛み方をしていると、顎がズレます。すると、顎のまわりの筋肉が、右ききだったり、左ききのように、偏ります。そうして偏ったままの状態が習慣となり、その偏ったバランスを保つために、周りの首や肩、さらに腕や足、背骨や腰、膝のバランスも偏ります。

このようにたかが、歯の噛み合わせなのですが、カラダ全体に影響を及ぼし、最近では噛み合わせが運動能力にも影響することもわかってきています。

噛み合わせが運動能力にも影響!?

噛み合わせがいいと早く走れると言います。例えばカールルイスは、88年ソウルオリンピックの前に歯列矯正を行っていて、見事に100メートルで金メダルを獲得しています。

イチロー選手は、歯並びが非常に綺麗で、スポーツ選手として理想的な噛み合わせを持っているといわれています。1日に5回も歯磨きをするという噂です。大リーグでは、噛み合わせを調整する事が契約条件に入っているほどです。実際、松井選手がヤンキースへ入団した時には、歯並びを治療させられていました。

野球のイメージ写真

また、ゴルフのスコアにも影響がでるんですよ!私の患者さんで、ゴルフのツアープロの方がいるのですが、やはり、飛距離をのばしたいと言って歯列矯正され、その後結果が出ているとおっしゃっています。

ゴルフのイメージ写真

以前、某有名プロゴルファーが飛距離をのばしたいがために、試合にマウスピースを装着して出場しました。ボールの飛距離はのびたものの、マウスピースを使用したことが発覚したことで、失格になってしまったという出来事もありました。
これは下顎の位置が、マウスピースを装着することにより、正しい位置にくるようにしただけなんです

下顎の位置が重要!

そう!実は、下顎の位置がとっても重要なのです! 下顎は、ぶら下がっているだけなので、本来なら前後左右に自由に動きます。 しかし、噛み合わせが悪いことで、この下顎が、カラダの重心から外れたところに位置してしまい、カラダにワルイ影響を及ぼします。

試しに、力を抜いて楽な姿勢になり立ってみましょう。下顎を左右に動かしてみてください。カラダが動きませんか?
下顎の位置だけで、カラダの重心がズレるんです。それだけ噛み合わせは、重要なんですよ!人間って生活習慣により、右利きだったり、左利きだったりします

スノーボードのイメージ写真

スノーボードやサーフィンでは、レギュラー・グーフィーなどと、得意な向きが決まってきます。重心も、得意な向きでは保ちやすく、自然とどちらかに傾いていたりします。例えば、レギュラーで滑っていて、スイッチすると滑りづらいと感じたことはありませんか?それが生活習慣です。
しかしその慣れが、運動能力をフルに発揮できなくなる要因にもなっているわけです。

最近、体幹を鍛えると良いと言われますが、筋力だけではなく、バランスも重要ですので、気になる方は歯科医に相談されてみてください


2016年1月20日放送