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噛み方の勘違いについて

以前、「食事の際には、よく噛みましょう!」というお話をしましたが、今回はよく噛むことの勘違いについて、お子さんの食事の食べ方に注目しながら、お話をしようと思います。

子どもの食べ方に注目してみましょう!

女の子が食事をするイラスト

まず、お子さんの食べ方に注目してみましょう。この時、傍にお水やお茶などが無いようにしてください。こんな食べ方をしていませんか?

  • 食べ物を「あっ」と言う間に飲み込んでいる
  • 良く噛んでいるようだが、なかなか飲み込まない。または飲み込めない
  • 「クチャクチャ」と音を立てて食べている

(1)が良くないことは多くの方がご存知だと思いますが、実は(2)のなかなか飲み込まないことにも問題があることをご存知ですか?これは、離乳期に自分で一口の量を認識できなかったことによる弊害が出ていて、よく噛むことができない一例です。

くちゃくちゃと音を立てながら食べる原因の説明イラスト

また(3)は、口を開けている可能性があります。 口を開けているということは、鼻で呼吸ができていなかったり、食べものが十分咀嚼できていない状態で、飲み込んでしまっている可能性も高いということ。(1)と同じく消化に良くないです。

どんな食べ方、噛み方が正しいのでしょうか?

食事は「良く噛んで食べましょう!」と言いますが、では「よく噛む」と聞いたときイメージするのは、「硬い食べ物」ですか?それとも「やわらかい食べ物」ですか?

多くの方が、「よく噛む=硬い食べ物」をイメージするかと思います。これが、勘違いの始まりなのです。やわらかい食べ物も、よく噛んで食べてもらいたいのです!では、硬いものとやわらかいもの、それぞれ正しい噛み方があることをご存知ですか?

やわらかい食べ物の噛み方

チョッパー型の噛み方イラスト

柔らかいものは、舌で潰したり、下あごを単純に上下に動かす食べ方「チョッパー型」が正しい噛み方です。
硬いけれど、ぽりぽり、バリバリと音がする、おせんべいやクッキーなどの原料が粉ものの場合は、柔らかいものの食べ方とほぼ一緒です。

硬い食べ物の噛み方

グラインダー型の噛み方イラスト

例えば、繊維が多いごぼうやさつまいもなどの野菜、なかなかバラバラにならない硬い肉の塊などを食べるときの食べ方は、下あごを横に動かしながら食べ物をすり潰す「グラインダー型」が正しい食べ方になります。
牛や馬などの草食動物の食べ方を参考にしてください。

このように「よく噛む」ということは、硬いものを食べるだけではなく、それぞれの正しい噛み方で、よく噛んでもらいたいということです。

正しい食べ方と歯並びの関係

上記の説明で、正しい噛み方がどんなものなのかわかっていただけたかと思います。しかし、正しい噛み方で食べられていないからといって、「何か問題があるの?」と思われる方もいるでしょう。それが、あるのです!いくつかある問題のうちの一つをご紹介しましょう。

正しい噛み方ができないと、お子さんの歯並びが悪くなります。

正しい咀嚼ができていないと、あごの成長だけでなく、その他の器官の成長も遅れてしまう傾向にあります。
その現れとして、上の歯が下の歯を隠している噛み合わせです。これは、前歯が上手に使えていない証拠です。

また、前歯が乳歯同士重なっている。重なっていなくても、乳歯から永久歯へ生え変わる時期(5歳~6歳くらい)に、歯と歯の間に隙間がないなどは正しい噛み方ができていないからです。

正しい噛み方と正しくない噛み方で変わる、歯並びの違い

お子さんの食べ方が何か変だなと思ったら、歯医者へ相談してみてください。一生付き合っていく歯ですから、大切にしてあげてください。


2016年6月15日放送