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歯列矯正のお話

前回(2016年8月17日放送)の放送で、「食事の際よく噛まないと歯が退化し歯並びが悪くなる。」というお話をしました。

噛む噛むは、歯の成長にとても重要です。例えば、永久歯へのはえかわり時期に、ちゃんと噛む噛むしないと、歯が正常に生えず倒れたまま、生えた永久歯同士が重なるなどして、歯並びが悪くなってしまいます

そこで今回は、悪くなった歯並びをなおす、矯正のお話をしましょう。

歯列矯正のイメージって?

歯列矯正には賛否両論あって、言い方を間違えると、炎上騒ぎを起こす可能性もあるお話しなんですが、あなたは歯科矯正にどんなイメージをお持ちですか?

  • 歯を抜いたり、矯正中の痛みが辛そう
  • 口を開けると針金や金具が見えてイヤ
  • 高額なイメージ、お金がかかりそう など

いろいろあるかと思いますが、矯正方法にも種類があります。

歯列矯正の方法と進化

歯列矯正の歴史

歯列矯正の歴史は、古くはヒポクラテス時代(紀元前460年くらい)の書物に、歯を動かす方法の記載があったそうです。そして、近代学問として発達したのは今から150年くらい前のことで、日本に入ってきたのはアメリカを経由した1909年ごろ、今から100年位前のことです。意外と最近の話なんですよね。

矯正の方法もだいぶ前から、新しい方法がいろいろと考えられています。

一般的な歯列矯正

一般的な方法としては、まず永久歯を4本抜いて隙間を空けます。次に、ブラケットと言われるボタンを歯の表面につけ、針金で結び、歯を強制的に引っ張り隙間をふさいで、歯を並べていく矯正方法です。

いかにも「私矯正してます。」という感じですよね。そこで、目立つボタンと針金を、透明の樹脂性のものにしたり、表側では目立つので裏側へ取り付ける方法をとるなど、進化しています。

この方法の説明をすると、「歯を4本も抜いて、カラダに影響はないの?」、「矯正したら、肩こりとか頭痛がひどくなった!」という話を聞きます。

これは難しい質問です。影響が無いと思っているから歯を抜いている訳で、その反面影響があるという説もあります。しかし、もし肩こりや頭痛の原因が、矯正にあるということが仮に証明されたとしたら・・・、この方法はアメリカで発達した矯正なので、訴訟の嵐になってしまいますよね。

「歯を抜かない」歯列矯正

そこで(様々な条件はありますが)永久歯を抜かずに、歯並びを治す矯正方法もご紹介しましょう。こちらは、噛む噛む不足で退化して、内側に倒れた歯を、垂直に起こしながら矯正する方法です!
想像してみて下さい、内側に倒れて重なっていた歯が、垂直に立てば、重ならなくなりますよね?これなら、抜かなくても歯が揃うスペースができるんです。

矯正前と矯正後のイメージイラスト|隙間がないので並んで生え揃わなず、奥歯が内側に傾いている。歯を垂直に立てる矯正後、適度な間隔があるので、きれいに生え揃う。奥歯も上を向く

100年くらい前にいたアングル先生という矯正界の「ドン」が、歯を抜かない矯正方法を既に説いていました。ところが同時期に、歯を抜いて引っ張る矯正方法があったのです。

ではなぜ、歯を抜く矯正が主流になってしまったのか?それは当時、歯を起こすという発想がなかったので、歯を抜かない方法は相当難しく、矯正自体もうまくいくものではなかったのも原因の一つのようです。やがて、その「ドン」がこの世を去ったことで、そんな難しい矯正はやめて、歯を抜いて行う矯正が主流になっていったのです。

現在では歯を抜かない矯正方法も進歩し、技術が確立されてきました。さらに費用面でも、従来100万円以上かかると言われていましたが、この半分くらいの費用で可能になってきている方法もあります

以上のように、歯列矯正に興味を持たれた方は、お近くの歯科医院にご相談されてみてはいかがでしょうか?

2016年9月21日放送