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ベロがカラダに与える影響

ベロって、しゃべったり食事したりするのにとても重要ですが、今回はベロがカラダに与える影響というお話をしたいと思います。

呼吸しづらいと感じること、ありませんか?

陸上やラグビー選手が鼻の頭の上に、シールを貼っているのを観たことありませんか?実はあれ、呼吸をしやすくするために、鼻腔を広げるアイテムなんです!鼻の入り口が広がれば、鼻のとおりは良くなりますよね。

ところがどっこい!呼吸がしやすくなるわけではありません。
なぜなら、空気が、鼻もしくは口から入って肺に届くまでの間に、狭くなってしまう「ところ」があるからです。

それは、喉の舌の付け根あたり 「中咽頭(ちゅういんとう)」と言われる場所です。

運動している方や、のどが詰まるような感じがして呼吸しづらいと感じる方は、「ベロ」が、この部分の空気の通りを悪くしているからかもしれません。

試しに、手でアゴを後ろに押して鼻で呼吸してみてください。いびきのような音がしたり、息が止まってしまったりしませんか?

もともと人類が四足歩行をしていた頃、気道(空気の通り道)は真っ直ぐで、空気の通りはとても良かったのです。しかし、2本足で歩くよう進化した人類は、直立することで気道が90度曲がった状態になり、空気の通りは多少悪くなりました。そこで、顎を前方へ発達させることで、問題を回避してきたのです。

ところが以前お話ししたように、現代人は噛む回数が減ったことで、顎とベロの発達が不十分になってしまいました。


呼吸をしやすくするには、中咽頭を開くことが重要

噛む回数が減り、歯が内側に倒れてベロの納まりが悪い(2016年8月17日放送)だけでなく動かすことも減り、ベロが寝たきりのような状態なので、中咽頭にベロが垂れてのどを塞いでしまうわけです。

呼吸がしづらいからと、いくら鼻にテープを貼って鼻腔を広げても、実際の呼吸のしやすさは改善されないのです。本来であれば、この中咽頭を広げることが、呼吸のしやすさにとって重要なことなのです。


呼吸しづらいことがカラダに現れる症状

呼吸は、肺に酸素を供給し、血液中の二酸化炭素と空気中の酸素を交換させます。呼吸からの酸素の供給量が減れば、血液中の酸素も減ります。人間の体は、血液中の酸素濃度が97%程度が理想と言われ、酸素濃度が低い場合は94%前後となっています。

「それに何か問題があるの?」と疑問に思われる方もいらっしゃると思いますが、血中酸素濃度が低いと、疲れやすい、集中力が無い、ぐっすり眠れない、あくびがよく出る、目が疲れやすい、お酒がのこるなど、いいことありませんね。

しかし、疲れやすかったり、集中力がないのは年齢のせいでは?と思われる方もいることでしょう。そこで、自分のベロがのどを塞いでいるかどうか自己診断してみましょう。

あなたの呼吸困難度 自己診断その1

自分が猫背であると自覚していたり、家族や他人に「猫背だね」と言われたことがありませんか?

猫背の方は、顔を突き出す姿勢をとることで、呼吸をしやすくするために無意識にとっている姿勢です。猫背の方は隠れ呼吸困難かもしれません。

あなたの呼吸困難度 自己診断その2

まずは口を開け、舌を「ベー」と突き出した状態で口元を自撮りしてみましょう。その時「あー」などという声は出さないでください。自撮りできたら画像を見てみましょう。

ここで確認するのはベロではなく、自分の「喉ちんこ」がどの程度見えているかを判断してもらいます。

はっきり見える、または少し隠れていている場合
ベロの状態が比較的良好であり、気道を封鎖していない状態です。

ちょっとしか見えない、または全く見えない場合
もしかしたらベロの筋肉不足で喉をふさいでいることにより、気付かないうちに呼吸が苦しくなっているかもしれません。


血中酸素量を増やすために!

自己診断の結果はいかがだったでしょうか?
自分が隠れ呼吸困難で血中酸素濃度が低いのでは?と思われた方、上記でも述べましたが、血中酸素濃度を増やすには、中咽頭に垂れ下がって気道をふさぐベロを、引き上げればいいのです。

そのためにはまず「ベロトレ」!(2015年11月18日放送)それと「床矯正」(2016年9月21日放送)などで、顎を広げてあげるのも良い方法ですね。

ちょっと不思議に思うかもしれませんが、呼吸についてのお悩みなどもお近くの歯医者で相談してみましょう。改善策が見つかるかもしれません。

2016年11月16日放送