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クチ呼吸は体温を奪う!

寒い日に、かじかんだ冷たい手を温めるには、どうしますか?
手をさすったり、「ハァ〜」っと息を吐きかけて、温めようとしますよね?
これは、体の熱をクチから吐き出すことで、手を温めているんですね。

手を温める人のイメージ画像

当り前と思うことですが、これを鼻で「ふぅ〜ん」ってやる人はいませんよね。鼻で吐く息は、鼻で体の熱を吸収してから吐き出すので、体温を奪わないのです。以前、鼻は空気清浄機で加湿器という話をしましたが、実はもう一つ働きがあります。

それは、エアコン(エアコンディショナー)としての働きです。

エアコンのイメージ画像

体内で温められた空気の熱を鼻で奪い、熱が外に逃げないようにする効果があるのです。当然、鼻から吸った空気も温めてカラダに送り込みます。鼻が、熱交換器になるわけです。

逆に、クチ呼吸は熱交換しないので、カラダの熱を下げたい時などは有効です。例えば、走った後、「ハァハァ」とクチ呼吸することで、体温を下げているのです。

走っている人のイメージ画像


体温が奪われると何がいけないのでしょうか?

クチ呼吸しているだけで、体温は下がります。では、体温が奪われると何がいけないのでしょう?

体温が1℃下がると、

  • 1)免疫力
  • 2)基礎代謝
  • 3)体内酵素活性
以上の3つが低下するといわれています。

カラダにとって、体温の1℃は大きな違いがあります。体温が下がり、免疫力が低下すると、カゼなどの感染症・病気にかかりやすくなったり、花粉症などのアレルギー症状が出やすくなります。クチ呼吸は、万病のモトですよねぇ~。

凍えている男性のイメージ画像

さらに、低体温だと、免疫力が落ちることに加え、体温が35℃になるとガン細胞が活発になるともいわれています。成人が1分間に呼吸する回数は、およそ12回~16回といいますが、これを1日に換算すると2万回以上!これをクチ呼吸で行い、その都度体温が奪われると思うとゾッとしませんか?

改めて、鼻呼吸の大切さがわかりますよね。


鼻呼吸が上手くできるようにするには?

食事をする子供のイラスト

鼻呼吸を上手に行えるようにするために、よく噛む噛むして、正しい噛み合わせ で、ベロが正しい位置に収まると鼻呼吸がしやすくなり、必然的にクチ呼吸しなくなるというわけです。

それでも、上手に鼻呼吸できないという人は、お近くの歯医者さんに相談されることをオススメします。最近は、歯の噛み合わせと呼吸が、深く関係しているということが分かってきたので、歯医者さんで治療してくれるところが増えました。

呼吸というと、耳鼻咽喉科とか呼吸器科に受診するかと思うかもしれませんが、歯医者さんも、耳鼻咽喉科や呼吸器科とも連携して診療しています。
また、最近では、高性能なCTが開発され、高度な画像診断ができるようになりましたので、原因と治療方針がわかりやすくなってます。ぜひ、そういった診断ができるところへ受診してみてください。

CTもX線装置なのでX線被ばくしますが、最新のCTは、飛行機で東京~沖縄を往復する程度の被ばく量なので安心して、気軽に受診されてみてはいかがでしょうか?

2017年2月15日放送