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気道を広げてパフォーマンスを高めよう

みなさんごめんなさい。今まで散々噛んでください!と言ってきましたが、噛まないでくださいという話をしなくてはいけない日が、やってきてしまいました。。。

しかし、今まで訴えてきたことが、嘘だったわけではありません!今回は、噛まない話。「気道を広げてパフォーマンスを高めよう」というお話です。

自然に生活していても、気道が広がっているかなんて気にすること、なかなかありませんよね?実は気道を広げるのは簡単なことではないのです。簡単ではないからこそ、スポーツ選手などは、酸素の薄い高地でトレーニングをして、肺が酸素と二酸化炭素の交換を効率よく行うための訓練を行います。

車のエンジンで例えると、燃料を燃焼させるためには酸素が必要です。エンジンの回転を上げたければ、燃料と同時に酸素も供給しないと正常な燃焼ができず、パワーが最大限に発揮されません。

エンジンが正常に動くイメージイラスト

前回の「睡眠時無呼吸症候群」のお話でもお伝えしたとおり、人間は酸素の供給量が少ないと、効率よく体を動かすことができません

というように人間も同じで、空気の通り道が狭いと肺へ運ばれる酸素が少なくなり、走ってもすぐ疲れてしまったり、集中力が持続しなかったり、様々な弊害が起こります。

日本人は、「ヒラタイ」。

前回の(2017年5月17日)放送で、日本人は平たい顔が多いと言いましたが、平たいのは顔だけじゃなく、胴体も平たく、気道も平たい形状をしています。

当院の患者さんの気道をCT撮影した画像を見ると、太い細いはあるものの、みんな平たい。残念ながら欧米人との比較するとそれは顕著に表れます。

平たい気道ということは、ベロが沈下してしまうと気道が塞がれやすいということなんです。なので、「平たい顔族」の人は気道の確保に、より一層気を使わないといけないのです。

では、どうすれば気道を太く保つことができるのかというと、

  • ベロ全体が、上の顎に軽く接している
  • 上の歯と下の歯が接近している、あるいは軽く接触している
  • 唇が緊張しないで、常に軽く口を閉じられている
気道を太く保つためのイメージ
以上のことができていると、気道が広がりやすい状態です。

「それって普通のことでしょ?」と思われがちですが、逆に歯を噛み締めていたり、舌(ベロ)に力が入っていたりすると、気道を広げた状態を保つことができず、結果気道が狭くなる状態になってしまいます。

どうして噛みっぱなしになってしまうのか、原因はいろいろ考えられますが、本来の噛み合わせと違っている場合が多く、歯を抜いたり治療をして噛み合わせが変わる場合や、足や腰の痛みをかばっていたり、肩こりや片頭痛が原因のケースもあります。

歯を食いしばる女性のイメージ

以前、噛み合わせが身体に影響する(2016年11月16日放送)というお話をしましたが、身体のアンバランスな状態が、噛み合わせに影響する場合もあります。噛み合わせって、身体のコンディションに合わせて変わるんです。

一年に一回カラダの定期健診をしますよね!歯も定期健診してください。CT撮影して総合的に検診してくれる歯科医院もありますので、気になった方はお近くの歯医者さんへ行き、相談してみてください。


2017年6月21日放送