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噛むことは、成長に欠かせない!

今まで何度も、食べ物はよく噛んで食べてくださいと言ってきましたが、今回も「噛む事は、成長にも欠かせない大切なこと。」というお話しをしたい思います。

噛むことが成長につながる・・・あまり関係はなさそうですが、噛むことは顎にとっての(筋肉)運動。運動は、成長・発達するために必要不可欠で、成長や発達は、栄養と睡眠が不可欠。栄養と睡眠は、運動(負荷)が必要です。正常な発達をするためには、この3つの要素が重要です。

成長発達するためには、運動負荷と栄養、質の良い睡眠が必要不可欠というイメージ

顎が未発達で狭苦しいイメージイラスト 食べ物をしっかり噛まなかったことにより、正常に発達しなかった顎は、小さく、歯にとっても狭く苦しい状態です。顎は物を食べるところだけではなく、呼吸器としても重要です。顎の筋肉が発達していないと、睡眠中に顎が気道を塞ぎ酸素を体内にとりこむことが出来ません。空気の入りが悪ければ、当然酸欠状態になりやすいわけです。

そして、酸素を多く必要とするのは、どこよりも「脳」です。睡眠中に空気を取り込みにくい状態は、睡眠時無呼吸症候群や、低呼吸という症状を引き起こします。成長発達時期(子供のとき)に適正な量の酸素が脳に行かなかった場合、脳には様々な悪影響を及ぼすこともあります。

顎を広げることで、呼吸がしやすくなる!

今から100年ほど前に、軽度の知能障害があり、内向的で、首にコードのようなものを引っ掛けて寝ないと息が止まってしまうという症状のある子どもがいました。

そこで、アメリカの歯科医師であるプライスは、その子に短期間で上顎を広げる治療を施しました。すると呼吸がしやすくなったと共に、コードがなくても良く眠ることができるようになりました。さらに、軽度の知能障害も診られなくなり、正常に発達するようになったそうです。

成長に必要な睡眠や、脳・身体・心の発達には、顎の大きさが大いに関係があるということが証明されたのです。このように、食生活と身体の関係について書かれたプライス医師の本が、最近歯科医師の間で注目されていています。

あなたの身の回りにも、すごく頭はいいけれど情緒的に問題があるとか、運動神経はとてもいいが、頭まで筋肉質とか、何をやってもダメで内向的になっている子とかいませんか?もしかすると、成長期に質の高い睡眠ができていなかったのかもしれません。

「ドラえもん」のキャラクターに例えてみましょう

睡眠の質と心や身体の成長について、わかりやすい例を挙げて説明してみます。

ドラえもんに登場するキャラクターの、のび太くん、しずかちゃん、スネ夫、ジャイアン、出来杉くんの6人が眠っているイメージを思い浮かべてみましょう。

ジャイアンは「ガァー!ガァー!」大ぐちを開けていびきをかき、のび太やスネ夫は「ムニャムニャ」寝言。しずかちゃんや出来杉くんは、「スヤスヤ」というイメージではないでしょうか?

質の高い睡眠というのは、しずかちゃんや出来杉くんのような、「スヤスヤ」という睡眠なのですが、その反面「ガァー!ガァー!」大ぐちを開けて、いびきをかいたり、寝言を言ったりするジャイアンやのび太、スネ夫の睡眠は、質の低い睡眠です。

この質の低い睡眠は、昼間なのに眠くて、横になりたい。頭痛、肩こりといった身体 の不調と共に、イライラする、物事に熱心になれないなど集中力・記憶力が低下してしまう、感情抑制の困難など、脳と身体の成長に大きく関係します。

睡眠の質が低い子どものイメージイラスト

質の低い睡眠をとっていると、ジャイアンみたいに、すぐ腹を立てたり、のび太みたいに授業中に寝てしまうとか、スネ夫みたいに、自分勝手だったりとキャラクター設定ではありますが、睡眠の質と性格の関係によく現れていますよね。

食べ物をよく噛むことで、カラダ、精神は正しい成長発育をする!噛むことは成長に欠かせない!というお話でした。


2017年10月18日放送