DJ光邦と司法書士のスマイル法you★

第2・4水曜日 17:25~ONAIR
DJ光邦と司法書士のスマイル法you★FMヨコハマ84.7第2・第4水曜日17:25~放送中

成年後見制度<前編>

例えばあなたが年をとり、物忘れが激しくなったとします。奥さん(または、旦那さん)や子供たちの区別がつかないこともしばしば。そこで、病院へ行き診察した結果「認知症」と診断されました。どんどん進行する症状に、家庭での献身的な介護も大変になってきました。

そこでご家族が、老人ホームへの入所や様々なサービスの利用を検討することに。しかし、サービスを受けたくても資金がないので、資金を得るためにあなたの名義の土地を売却することになりました。

家族の方が、あなたの権利証や実印を持って、司法書士事務署へやってきたとします。さて、売却の手続き等ができると思いますか?

ユーキくんイラスト実は、手続きすることはできません
たとえ家族全員が了解していたとしても、たとえ権利証や実印があったとしても、本人が認知症などの原因で正常な判断をすることができない場合には「成年後見制度」を利用する必要があるのです。20歳以上の成年者のための制度なので「青い年」でなく成人の「成」に「年」で「成年後見制度」です。

あなたの財産は、基本あなたしか処分することが出来ないのです。今回はあなたのことを思って、家族全員で相談して売却しようとしていますが、たとえ家族であっても、勝手に財産を処分することは出来ません。なぜなら、家族があなたの判断能力が弱くなっていることを良いことに、自分のお金にするべく売却してしまうという、危険もあるのです。そのために成年後見制度があり、あなたには「成年後見人の申立」が必要です。

ということで、あなたには「成年後見人」が就きました。
成年後見人が就くと本人に代わって、あなたのために契約などの法律行為や預貯金などの財産管理など手続きをすることが出来ます
成年後見人職務(1)…代理権

そんなある日、あなたは趣味のゴルフクラブを100万円で購入する契約を結んでしまいました。さて契約のお金を、支払わなければならないのでしょうか?

契約書取消し可能のイラスト通常であれば、支払わなければなりませんが、成年後見制度を利用するあなたの場合は、成年後見人がこの契約を取り消すことができます。あなたは自分に何が必要で何が不要か、何が得で何が損かなどを判断する力も衰えているため、不利な契約無駄な契約を結んでしまう恐れも高いので、成年後見人にはこのような権限が認められています。これにより、あなたの財産を守ることができるのです。(成年後見人職務(2)…取消権

ユーキくんイラスト以上のように、成年後見制度についても司法書士にご相談ください。司法書士は、裁判所が選任する「成年後見人」では親族以外から選ばれる専門家としては、司法書士が平成25年まで12年連続で選任されています。

介護や認知症など高齢社会におけるお悩みについても、身近な法律家である司法書士が、解決への糸口をご提案いたします。何か法律的な問題でお困りの場合は是非「あなたの街の身近の法律家」である司法書士にご相談下さい。

参考「成年後見人職務」
(1)代理権
本人に代わり、施設の入所契約をしたり、費用の支払いをしたり、入所資金を工面するために不動産を売却したりする権限
(2)取消権
本人が後見人に無断で行った契約が本人に不利な場合、その契約を取消すことができる権限

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